近年のテレビドラマでは、主人公を引き立て、物語を盛り上げる“毒親キャラ”が欠かせない存在となっています。
毒親とは、子どもを支配したり、自己中心的な言動で振り回す親のこと。現実では迷惑極まりない存在ですが、フィクションの世界では物語を一気に加速させ、視聴者の感情を大きく揺さぶる重要な役どころです。
現在、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で松嶋菜々子さん演じる崇の母・登美子が「中だるみを吹き飛ばす存在感」として話題沸騰中。毎回派手な着物と赤い口紅で現れ、主人公の平穏をぶち壊すその姿に、SNSでは《もう出てこないで!》《でも見たい…》という“ツンデレ的視聴者感情”が爆発していますよね。
そこで今回は、この“登美子フィーバー”をきっかけに、ドラマ史に残る「毒親役がハマった女優ランキングTOP5」を自分なりに振り返りってみました。
ドラマ毒親役ハマりランキングTOP5
第5位:鈴木京香『夜行観覧車』(2013年)
鈴木京香が演じる遠藤真弓は、一見普通の専業主婦。しかし、その心の奥に潜む“支配的な母性”や家族への過剰な期待が、やがて家庭崩壊へとつながる。彼女の静かな狂気と、表と裏のギャップは“毒親”的インパクトで視聴者に衝撃を与えました。
ドラマレビュー(抜粋)

お母さんの言葉の一つ一つが針みたいでさ…見てて息苦しくなったよ(kandoraobasan.comより)

本人は多分気づいてないんだろうけど、その言葉がすごく重くて“毒”になってる感じがした(note.comより)
第4位:松雪泰子『Mother』(2010年)
松雪泰子が、不安定かつ過保護な母親像を演じた作品。娘の虐待問題をきっかけに、教師が母親代わりとして行動する描写は衝撃的で、視聴者の心を揺さぶりました。彼女の演じる母性と支配の狭間は、“毒親”役として強烈な印象を残しました。
ドラマレビュー(抜粋)

最初はすごく優しいお母さんだったのに…男のせいで変わっちゃって、あれは本当に辛かったなあ(ch-review.netより)

タイトルだけ見たら全然想像できないくらい、毒親っぷりがすごかったよ(シネフィリーより)
第3位:木村多江『あなたには帰る家がある』(2018年)
外面は落ち着いて見えるが、家庭内では毒舌と操縦的な母親像を演じる木村多江。薄幸美女のイメージを逆手に取り、視聴者に強い印象を残す“毒親キャラ”として高評価を得ました。
レビュー(抜粋)

綾子の笑顔の裏に隠れてるあの怖さ…あれは毒親そのものだよね
(リアルサウンドより)

家族を支配しようとしてる感じがゾッとした
(Real Soundより)

優しそうに見えて、どんどん家庭を壊していくのがリアルすぎた
(Amebaブログより)
「綾子の笑顔の裏に隠れてるあの怖さ…あれは毒親そのものだよね。」
「家族を支配しようとしてる感じがゾッとした。」
「優しそうに見えて、どんどん家庭を壊していくのがリアルすぎた。」
第2位:鈴木保奈美『SUITS/スーツ』(2018年〜)
エリート家庭において、息子の将来を強く意識しすぎるあまり、つい押しつけがましく支配的になってしまう鈴木保奈美演じる母親像は、「毒親」の象徴として視聴者の心に強く残りました。
レビュー(抜粋)

いや〜鈴木保奈美さんの母親役、めちゃくちゃ怖かった!あれは完全に毒親(ドラマ9より)

怒った時の迫力がすごくて…見てるこっちも背筋が伸びたわ
(ドラマ9より)
第1位:松嶋菜々子『あんぱん』(2025年)
そして栄えある第1位は、現在放送中の『あんぱん』で登場する“崇の母”登美子。息子を「親戚の子」扱いし、気まぐれに現れては家族の生活を乱すその自由奔放ぶりは、朝ドラ史上でもトップクラスのインパクト。
ドラマ評論家によれば、「松嶋さんは“高嶺の花感”を活かした高飛車キャラが抜群に似合う。今回の登美子役は間違いなく代表作になる」とのこと。
レビュー(抜粋)

登美子が出てくると“うわっ来た!”ってなるよね。あの毒親っぷりはインパクト強すぎ
(Diamond Onlineより)

身勝手で好き勝手やってるんだけど…どこか憎めないんだよなあ
(文春オンラインより)

今の価値観だと完全に毒親なんだけど、次は何をしでかすのかつい期待しちゃう
(Oggiライターより)
まとめ
毒親を演じて視聴者をイライラさせるって、何だか俳優さんのイメージがダウンしそうな感じがしますよね。
でもそれは、それだけ演技が素晴らしく、名優である証拠だと思います。
ドラマ好きの私としては、こういう俳優こそ応援したいし、他のドラマでもますます期待してしまいます。
- 物語を動かす起爆剤
平穏な展開が続く中、毒親の登場は必ず波乱を呼びます。予測不能な行動が視聴者の興味を引き続けます。 - 俳優の演技力
ベテラン俳優が多く、役に命を吹き込むことで単なる悪役ではなく“人間味のあるキャラ”へ昇華しています。 - ビジュアルの魅力
派手な衣装や強いメイクなど、画面に映った瞬間に目を奪う存在感も大きなポイント。