外国人増による治安悪化の実態【2025年最新】日本の治安悪化は思い込み?

近年、日本では在留外国人数が過去最多を更新する一方、治安への関心も高まっています。
「現在(2025年8月)の状況はどうなっているのだろう?」と思う方も多いでしょう。
本記事では、最新の統計や報道データを整理しつつ、長期推移グラフを使って慎重かつ中立的に現状と見通しをまとめます。

目次

日本全体の犯罪動向(最新)

日本全体の犯罪(刑法犯認知件数)は、2002年のピーク285万件から長期的に減少してきましたが、近年は増加傾向が見られます。

  • 2023年:703,351件(前年比増加)
    出典:nippon.com
  • 2024年:737,679件・前年比4.9%増との報道あり
    ※現時点(2025年8月)では公式確定値は未公表。この数値は報道ベースであり、今後修正される可能性があります。
    出典:The Japan Times

報道によれば、増加の主要因は詐欺や軽犯罪(窃盗など)であり、凶悪犯罪の急増は見られません。

外国人関連の犯罪・事故動向(2025年前半)

交通事故

2025年1〜6月:外国人ドライバーによる死亡または重傷事故は258件(前年比+19件)、全体比率2.1%で過去最高。
出典:The Japan Times

観光客数

2025年1〜6月:訪日外国人は約2,150万人で、統計開始以来の最高値
※元の「約2,200万人」は四捨五入幅が広いため修正。
出典:日本政府観光局(JNTO)

なお、これらは犯罪全体の中の一部事例であり、刑法犯全体の傾向を直接示すものではありません。

2014〜2024年の推移

図:在留外国人(万人)/来日外国人による刑法犯検挙件数(件)/犯罪率(人口10万人あたり・全国)
出典:出入国在留管理庁 年末在留外国人数警察庁 統計書・年次資料法務省 犯罪白書
※2024年の「来日外国人検挙件数」と犯罪率は未公表。

グラフから読み取れる3つのポイント
  1. 在留外国人数は右肩上がり(特に2022年以降の伸びが顕著)
    2014年の約212万人から、2024年には約377万人へと増加。コロナ禍で減少した2020〜2021年を経て再び増加しています。
  2. 来日外国人の刑法犯検挙件数は長期的に見ると横ばい〜微減
    年間9,000〜11,000件程度で推移。人数の増加と必ずしも比例していません。
  3. 全国の犯罪率は大幅減少から近年は微増
    2014年の約583件から2021年には約313件まで減少。その後はやや増加していますが、長期的には低水準です。

データの読み方と注意

  • グラフは因果関係を示すものではありません。外国人の増加が直接犯罪増加を意味するわけではありません。
  • 犯罪率は日本人・外国人すべてを含む全国値であり、高齢者犯罪や詐欺事件など他要因も影響します。
  • 2024年の数値は一部未公表であり、今後の更新が必要です。

さいごに

このデータは「外国人が増える=治安悪化」という単純な見方が成り立たないことを示しています。
むしろ長期的には全国の犯罪率は減少傾向で、近年の増加も多要因の結果です。
数字で冷静に状況を読み解くことが大切ですね。

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