こんにちは。毎日暑いですね。今年も日本列島を記録的な猛暑が襲っています。
高校野球でも選手が担架で退場するなど、アクシデントが発生しています。
この記事では、実際の事例を踏まえながら、全国の高校野球で取り組まれている暑さ対策と、地域別の最新事例、指導者の声を紹介します。
目次
猛暑でアクシデント続出!高校野球の現場で起きていること
2025年8月、甲子園で行われた仙台育英の初戦では、複数の選手が足の痙攣により担架で退場するアクシデントが発生しました。
SNSでも「暑さが原因では?」という声が上がり、熱中症の危険性が改めて注目されています。
なぜここまで暑さに弱くなるのか?
- 気温は35度超え、体感温度は40度以上
- アスファルトやスタンドの照り返しで体感アップ
- 過密日程や連戦による慢性的な疲労
- 高校生の身体はまだ成長段階で、無理を自覚しにくい
これらが重なることで、熱中症のリスクが急激に上昇します。
実際に行われている高校野球の暑さ対策
1. クーリングタイムの導入
5回終了後に10分間の休憩が設けられ、選手が水分補給や体の冷却を行っています。
2. ベンチ内の冷却アイテム
一部のチームでは以下のようなアイテムが使われています。
- 氷嚢(ひょうのう)
- ネッククーラー
- ミストファン
- アイスベスト
3. 栄養・水分管理の徹底
- スポーツドリンクや塩分タブレット、クエン酸飲料を活用
- バナナなどの補食を用意
- 栄養士による食事指導を受けているチームもあり
地域別の取り組みと現場の声
各地の暑さ対策(2025年)
地域 | 主な取り組み |
---|---|
愛知 | 午後開催の2部制(14:00~ / 16:30~) |
群馬 | アイススラリー配布(選手・審判に提供) |
静岡 | ネッククーラーや冷水バケツなどの冷却対策 |
沖縄・秋田・山形 | 決勝は午前10時前後に開始 |
奈良・兵庫・栃木 | 開会式の夕方開催、試合の延期制度など |
指導者・専門家の声
中井哲之 監督(広陵/広島)
「地方大会では投手に水を渡す柔軟な対応が可能なのに、甲子園では制限が多い。
現場の実情に即したルール改正が必要です。」
▶ 引用元はこちら(東京スポーツ)
藤田直毅 監督(佼成学園/西東京)
「クーリングタイム中の体冷却を徹底した結果、熱中症の症状はゼロでした。
ただし、試合の流れへの影響もあり、慎重な運用が必要です。」
▶ 引用元はこちら(Victory Sports)
長谷川 博 教授(広島大学)
「選手個々の特性に応じた暑熱対策が求められる。科学的視点の導入は不可欠です。」
▶ 参考記事(at-s.com)
まとめ:根性論では守れない、選手の命
高校野球には感動のドラマがあります。 しかし、選手の命と健康があってこそ、それが成り立ちます。
今後ますます猛暑が激しくなると予想される中で、「昔はこんな対策なかった」という価値観を見直し、万全な暑さ対策で選手たちを守ってほしいものです。