2025年8月、マクドナルドからポケモンカード付きハッピーセットが発売!
発売初日からお店の前には長蛇の列…人気カードを狙った転売ヤーが一気に買い占め、なんと多くの店舗でその日のうちに完売。
さらに、おもちゃ(カード)だけ抜き取って食べ物は放置…という光景もSNSで拡散されました。
結果、大量の食品が廃棄される事態に。これはもう「限定品の転売」という枠を超えて、フードロスの問題にまで波及しました。
そこで、今回は転売行為の背景と課題について考えてみました。
🌍 どうしてポケカ転売がこんなに広がるの?
世界的な人気と高額取引
ポケモンカードは世界的に根強い人気があります。その背景には、トレーディングカードゲーム全体の市場が急成長していることがあります。
2024年時点でトレーディングカードゲームのグローバル市場は約78億ドル(約1.1兆円)とされ、2030年には約118億ドル(約1.7兆円)に拡大する見通しです。
また、2022年時点では約29.9億ドル(約4,000億円)との推計もあり、依然として拡大傾向にあります。
こうした中で、希少カードや限定デザインの価値が高まっているため、転売目的の購入が活性化しているわけですね。

フリマアプリ&SNSの影響
- メルカリやヤフオクで誰でも手軽に出品できる
- 発売情報や相場がSNSやLINEで瞬時に広がる
- グループで動けば大量購入もラクラク
利益が出やすい
ハッピーセットは数百円ですが、特定カードは転売価格が何倍にも。
少ない資金で大きなリターンが狙えるので、参入ハードルが低いのも原因のひとつです。
🗑 フードロスという別の問題
農林水産省の2024年度推計では、日本で廃棄される食料は年間472万トン。
今回のようにカードだけ持ち帰りハンバーガーやドリンクが手付かずのままゴミ箱へ捨てられるケースが多く報告されました。
これは単なる品薄じゃなくて…
- 食べ物の無駄
- 廃棄にかかるコスト
- 企業イメージのダウン
といったマイナスも同時に生まれてしまいます。
🏪 どうすればいい?対策のヒント
購入制限をしっかり
- 発売直後は「1人1セットまで」などの制限を強化
- 店頭とオンラインを同時販売して分散
抽選や予約制もアリ
コンビニやお菓子メーカーでは、人気グッズを抽選販売にして転売を防いだ例もあります。
こうすると初日の混乱が減ります。
買う側の意識も大事
「自分の買い占めが食品ロスにつながる」って意識するだけでも、行動は変わるはずです。
✍️ まとめ:限定品のワクワクと責任はセット
ポケカのワクワク感はわかります。でも、食品ロスや利益だけを追う転売はちょっと考えもの。
お店側はフェアな販売方法を考える必要がありますし、私たち買う側も“責任ある買い方”を意識したいところです。
今回のマクドナルドの件は、「転売文化」と「食品ロス」という2つの問題を同時に考えるきっかけになったと思います。
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